代表取締役社長 渡部広介よりご挨拶
日頃YR CLUB HOUSE国領店をご利用いただき誠にありがとうございます。
YR CLUB HOUSE国領店(以下、YR)は先日6月1日で5周年を迎えました。これもひとえに会員の皆様のご支援とお力添えの賜物です。
YRは5年前に弊社と資本関係のある企業が開業しました。とはいえ開業時から弊社が運営業務全般を受託しておりましたので、運営実態としては当時も今も変わりはございません。
変わった点と言えば昨年7月末にて経営会社が事業縮小のため関東圏から撤退することとなり、同年8月より事業譲受を経て弊社直営店舗になったということです。
事業譲受はコロナショックの真っ只中に行われ、感染を懸念される会員様が一定数休会される中大変厳しいスタートとなりました。国や都が支給する支援金や補助金は事業譲受により売上が増加していることを理由に受給できず、相談窓口に「売上は増加したものの店舗単体の収支はコロナショックで非常に厳しい」と掛け合うも聞き入れていただけませんでした。
コロナショックを理由に離れていく企業、杓子定規で融通の利かない行政などの関係各所へいら立ちを募らせつつも、会員様やスタッフと接するたびに心が洗われ充実した日々を過ごすことができていることについて感謝の念に堪えません。
YRは周りから見れば国内に数多あるヨガスタジオの一つかもしれませんが、弊社のベクトルは常に「3%の壁」へ向いています。国内のフィットネス参加率は人口に対して3%、欧米の10%超と比較して大変少ない状況です(注:公共施設を含めると実数は変化します)。
人によっては国内の不動産事情で欧米ほど店舗が多くないから、日本人は欧米人に比べ痩せているから運動の必要性が乏しいからとかもっともらしい「言い訳」を並べて現状に甘んじている節があります。
小生が考える参加率低迷の理由は総合的なエンターテインメント性の欠落とコミュニティの不成立です。フィットネスを学校体育の延長線上くらいにしか考えてこなかった業界の諸先輩方が築き上げてしまったフィットネス業界の土壌が今も根強く存在しているように思えてなりません。
少し古いマーケティング用語を使いますが、フィットネスクラブで得られるメリットは健康と「経験価値」に他なりません。フィットネスクラブで運動すれば健康になるのはあたりまえ、それとともに運動という人間本来の原始的な活動を楽しみながら行うことで得られる心の豊かさに大きな価値があるのではないでしょうか。
5月末で終了した「2021年SPRINGイベント第1弾 WAG-WAG CHALLENGE」には大変多くの会員様にご参加いただき嬉しく思っております。企画担当の近藤マネージャーも会員様から多くの学びをいただいたことを実感しております。
弊社が臨む「3%の壁」を超える、つまり非参加者である97%の心を動かす挑戦はまだまだ始まったばかりです。どんなに社会の風当たりが強くとなろうとも、知恵と工夫で乗り切る所存です。
5周年の歴史はYRの折り返し地点にも至っておりませんが、会員様と築き上げることのできた貴重な歴史の一ページであると認識しております。
今後もスタッフ一同、笑顔と努力でYRの運営に励んでまいりますのでご支援とご協力をよろしくお願いいたします。
株式会社フィットネスマーケティング
渡部 広介